本日はお忙しい中、高機能玄米協会定時社員総会報告会にご出席いただきまして、誠にありがとうございます。また、日頃は当協会の活動にご理解とご協力を賜り厚くお礼を申しあげます。
先程会員総会は無事終了いたしましたことをご報告いたします。
さて、今年の5月1日にわが国は令和元年という新たな時代を迎えました。
時を同じくして、当協会も法人化からちょうど10年の節目を迎えております。発芽玄米の普及を目指す業界団体として設立し、その途上で金のいぶきという素晴らしい品種に出会い、今では40を越える企業・団体の皆様が活動する組織にまで成長いたしました。
業界団体としては珍しく、会員企業自身がアクティブに事業を進めていく方針を貫いたことで、おかげさまで米業界のみならず、食品や流通業界にまで影響が及ぶようになりました。
栽培については2年連続して天候不順に見舞われ、思ったような収穫が得られなかったものの、会員企業の取り組みは目覚ましいものがありました。
昨年から今年にかけて、大手コンビニエンスチェーン2社に金のいぶきが採用されました。おにぎりだけでなく玄米粉を使用したショートパスタも採用され、更には加工食品においても新商品が続々誕生しました。
また昨年来日本食糧新聞社と共同で取り組んだ「玄米食白書2019」の完成に伴い、玄米食を嗜好する人たちの傾向や潜在需要も明らかになり、新たな視点や貴重なデータを得ることが出来たことで、いよいよ本格的に玄米食を推進する環境が整い始めたと言えるのではないかと思います。
品質面では、金のいぶきを使用する際に推奨する殺菌・殺卵加工処理や、発芽加工処理を施すことによる品質規格基準をクリアする会員も増加し、店頭には高機能玄米協会認定マークのついた商品が目立つようになって来たことで、金のいぶきの安全性や信頼性に繋げられたと考えております。
日本人の食事は、煮る、蒸す、焼くといった手間暇をかけますが、忙しい家庭も増え、全部を素材から調理する人は年々少なくなっています。今からは手軽に美味しく健康になれる食事が益々求められて来るでしょう。
健康に良い玄米を美味しく食べられるメニューや商品を、どれだけ普及できるかが今後の鍵です。外食、中食、一般家庭用加工食品を含め、玄米食という新たなカテゴリーの食文化の構築に向けて、令和元年度はその起点となる重要な年となると期待しております。
ご静聴ありがとうございました。
平成31年7月5日
一般社団法人高機能玄米協会
会長 池森賢二